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二筋縄ならどうだ、エンマー小麦の籾すり [非農家の奮戦記]

去年の6月に収穫したエンマー小麦。効率のよい籾すりが出来ないまま年が変わってしまった。
前回は、自宅にあるもので何とかならないかなぁということでブレンダーを使用した記事を書きましたが、問題多すぎで。
ちなみに、問題の小麦。
DCIM0138.JPG


で、色々調べるうちに木臼という物の存在に行き当たりました。
こんなやつ。
img4a7b92f54d8d1.jpg

ただ、年代物で江戸期から大正時代くらいまで使用されていたらしく、農家のおばあちゃんに聞いても知らないとの答えが帰ってきまして、博物館にはあるのですが…。木製であるため石臼よりも残っている率が低いんですね。あと、籾すりは、機械化されましたしね。

それで、これを作れる人がいないかなぁと思いまして大工二人、木工所一件に聞いてみましたさ。この木臼は、籾殻を排出するために上臼と下臼に傾斜が設けてありまして素人の私じゃ無理だろうということでプロに聞いたんですけどね。いまどきの職人は、腕無し知恵なしらしい。「こりゃ、宮大工の仕事だ」だそうですが、宮大工がこんなもん作るかよ。職人の技術力と知恵の低下を思い知るだけでした。

悶々としながら、いろいろ調べていると挽臼の原点、サドルカーンというものを発見。というかテレビなんかで見たことあるかも。
こんなのね。
200px-PeiligangStoneRollerAndQuern.JPG


そうだぁ、回転運動の臼が難しいなら前後運動の物を作ればいい!籾殻の排出も臼自体を傾けてやればいいのだし。と、ひらめきついでに襖の敷居を見ていても一つひらめいたのが「ロング挽臼」。
以下制作工程です。

上臼と下臼になる角材に目を刻みます。
DCIM0228.JPG


下臼に横板を付けて籾のこぼれ防止と上臼のガイドにします。これ、敷居に似てますよね。
DCIM0229.JPG


横板にあたって上臼の滑りが悪かったので、かんなで調整。
DCIM0230.JPG


で、取り敢えず麦投入。
DCIM0231.JPG


前後にゴリゴリするとこんな感じ。
DCIM0232.JPG


実際の作業は、あっという間なんだけれど、ここに辿り着くまでがね…。
臼の目の深さと幅の調整とか今後の課題が有りますが、はよ、粉にしてパンを作りたい~。


畑の方も。
人参どこにあるのかわからないですが、周りの草が寒さを和らげてくれます。
DCIM0222.JPG

収穫。
DCIM0223.JPG


昨日の雪から一転して部屋の中は、あったかです。
チビねいが日向ぼっこ。
DCIM0224.JPG

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